文芸船

窓の内側

指先が凍りつく
開けようとした窓に
手が囚われる

爪の隙間に冷気が食い込む
青褪めた蛍光灯が哂う
窓の向こうに
行きたいだけなのに
窓が僕を喰らう

僕が窓になる
青褪めた蛍光灯が
僕を突き抜ける

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