零れ落ちた君の呟きを僕は拾い集める君の言葉はあまりに柔らかすぎて拾い物しか握られないのだから
拾った呟きをそっと口に含む腫れ上がった喉元が少しだけ熱を忘れる
冷めた喉に手を当てた喪ったはずの言葉がひとかけら喉に張りつくく
君は呟く壊れきった僕の喉に呟きを零し落とす
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