文芸船

プログラム

抱えすぎた言葉たちが
腕から逃げ出そうと暴れている
もがく言葉たちを
取り落としそうになる

何も答えられない
何も伝えられない
なのに言葉たちは壁を叩く
皮膚が爛れ落ちても
壁を搔き毟る

いつからだろう
言葉を縛りつけたのは
なぜだろう
言葉を支配しようと
企んだのは

無表情の言葉たちが
画面に並ぶ
プログラムされた涙が
言葉の隙間から零れる

言葉たちが零れる

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