文芸船

出力100%

背中が軽い
力は余っているのに
背中が軽すぎる

僕たちはきっと
走りすぎたのだと思う
誰も背に乗る暇もないほどに
全力で走りすぎたのだ

壊れることも構わず
限界まで走る
どこに行くのかすら
わからないのに

背負うものも背負わず
走り続けたから
独り
背中が軽い

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