自然を守ろうと人は言う。自然破壊を止めようと訴える。僕だって呟いたことはある。でも僕たちは、僕たち人間だって守られてはいない。自然のほんの一部の仲間を、恋人すらも守りきれる自信はない。
それでも自然を守りたい。あなたを守りたい。だから僕自身を守りたい。
それすらできない僕たちは、膝を抱えて木箱の中に閉じこもるんだ。
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