汚れた色なんて本当はないのだと思うきっと灯りが足りないだけで影を消せないだけで汚れた色なんてあるはずがない
人は全て貪欲なブラックホールをどこかに抱えているだから隣の光を食べてしまう
食べられた僕たちは薄汚れて見えてまた誰かの光を食べたくなる
目を閉じよう飲み込んだ光を抱きなおしてみようきっと照らしたいと囁く声が聞こえるはずだ
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