近年、知的生命体は増加の一途を辿っており、中でも人間族の増加は著しい。人間族はエルフ族などと比較して多量の栄養摂取を必要とする上、ドラゴン族のように火山エネルギーの吸収によって活動エネルギーを代替することもできない。以上のことから、食糧生産量の増強は重要な課題である。
その一方で、未利用資源の有効活用について詳細には検討されていない。そこで本研究では、食用タンパク質としての下級ドラゴン筋肉に関する利用可能性について検討を行い、その捕獲技術および鮮度保持技術について研究を行った。
精力減退にドラゴン肉? ドラゴンの魔力が今、明かされる!
ドラゴン養殖は未来事業。人間族の食品企業、本格参入へ。
ドラゴン肉、初のサルモネラ食中毒。
ドラゴン肉は鶏肉と性状が近いことから、鶏肉における食中毒防止方策は一般に有効であるものと考えられる。
ドラゴン肉の可食化に伴い、長年の懸案だった食糧不足は解決されたようにみえる。しかし食糧消費量全体は着実に増加しており、根本的な問題解決には至っていない。
(のち、人間族から問題発言として抗議を受け、エルフ族閣僚は更迭)
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現在ドラゴン肉の消費は拡大し、その肉質改善は目下の課題である。そこで本研究では、上級ドラゴンにおける遺伝子導入による食用ドラゴンの肉質改善技術の確立を目的とした。
上級ドラゴンの遺伝子導入は倫理的に問題か。野党、規制法案の立案に着手。与党、業界からの要望を受け抗戦の構え。
遺伝子改良ドラゴンは美味しい? 伝説料理のレシピ!
次期選挙に向けた各党の政治判断で食用生物遺伝子導入規制法案、廃案へ。遺伝子導入にはブレーキかからず。
近年は食の多様化に伴い、様々な肉質の生産が重要視されてきている。遺伝子導入による肉質改良は一般に効果は大きいものの、現況で得られている以上の最適化には様々な生命種の遺伝子導入を試験する必要がある。
そこで本研究では下級ドラゴンに対して人間族の遺伝子導入を行い、その遺伝子導入体の肉質の改善および安全性について検討を行った。
人間、ドラゴン、エルフ全てについて時間は等しく流れる。
同族食により絶滅した人間族の記録として、人間族慰霊碑を建立する。
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