近況つれづれ
今日、取り寄せていたスピーカーが届きました。DALIのRoyal MenuetII。私にはかなり高い買い物ですが、約7年ぶりのオーディオ購入なので奮発。見た目はかなり小さいのですが4kgもあるので驚きました。オーディオの詳しい人によればこのぐらい重いのは当然だとの話でしたが。鳴らしてみるとこれまで使用していたオンキヨーのD-062Aより明瞭な音で、見た目もカタログより木目がきれいな印象だったのでかなり嬉しい。
このスピーカーのほか、日本ビクターの製品も店に勧められて最後まで迷っていたのですが、今日スピーカーを設置してネットを見たらビクターがケンウッドに売却予定という記事を見て、妙な運命を感じてしまいました。
Last.fmという音楽関係のサイトを見つけました。Last.fm製のソフトをインストールすると、iTunesなどを使ってパソコン上で音楽を聴いた情報をサーバに送信し、その蓄積した情報を元に好みに合う曲を紹介してくれたり、同好の人を紹介してくれたりするそうです。また、好みに合わせたネットラジオ放送も送信してくれるよう。なかなか凄い仕組みですが、聴いている曲データを自動送信というのが個人情報の面で私には好きにはなれない。一方、近所の商店が昔は決め細やかな対応をしてくれたのに、と年輩の人が語りますが、これは個人情報を近所の人に把握させていたおかげかもしれません。縁の無い大資本の進出に伴って個人情報が秘匿され、再びネットの相手に個人情報を渡して利便性を得るようになる。世の中の動きを個人情報の秘匿性と譲渡性から眺めると、また別の姿が見えてくる気がします。
ネクタイピンを貰いました。私の年代以下の若者はあまりネクタイピンをしないそうですが、私はネクタイを締める際に必ずネクタイピンを使うので嬉しいものです。ただ、現場に出た際にネクタイが体から離れると危険な場合もあるからという、実用的な意味合いが強いので微妙ではあります。今まで使っていたネクタイピンをよく見ると少し傷が付いているのですが、こういった場合はどうすれば良いのだろう。金属磨きで磨くのは気がひけるし、捨てるのは勿体ないし。
青島幸男氏と岸田今日子さんが亡くなりました。大物が同時に逝くと印象が強烈。岸田さんが女優と報道されるのは当然ですが、青島氏については脚本家、いじわるばあさん、元東京都知事など報道によって様々です。何とも毀誉褒貶の激しそうな人ですが、とにかく普通の人の数人分を生きた人のように思えます。そういえば現東京都知事は元衆議院議員、東京都知事、芥川賞作家、裕次郎の兄、どれが一番お気に入りの肩書きなのでしょう。でも土佐日記で有名な紀貫之は、自分は下っ端役人だから名前なんて残らないな、といったことを書き残していることを考えると、政治家の肩書は長い目で見れば大したものではないかもしれない。
近所にインターネットカフェが開店しました。市内には無かったのでかなり嬉しい。早速行ってみたところ漫画の数はまあまあなのでもっと増えてくれることを期待。それにしても最近のインターネットカフェ、食事は勿論シャワーまであるのだから入り浸って癖になりそう。今日は3時間パックで帰ってきましたが、もし温泉まで併設されたら土日は本当に居座ってしまいそう。
クリスマスにサンタさんからのクリスマスプレゼントを待つ。あの気持ちは本当に楽しかったものです。実際にいるかいないか、親だと知ったのはいつか、という話もありますが、朝起きたらプレゼントがある、というその事実自体が楽しいように思うのですがどうでしょう。
クリスマスというと思い出すのは学生時代の寮です。クリスマスイヴ、外から帰ってくると野郎どもの歌うクリスマスソングと寮歌。うわー、と思いつつ玄関をくぐると受付窓から「メリークリスマース! 押忍! 飲みましょうよぅ!」おまいらっ! 聖夜に蛮人祭してんじゃねえというかケーキの脇を何で一升瓶の日本酒とビッグサイズペットボトルの焼酎が固めてるのとかワインありますよと言って湯飲みに注ぐなボケ面倒だからつぶしちまえこの野郎とか。嗚呼、漢達の青春。
寒くなってきたせいかここ数日、ティーバッグの紅茶ばかり飲んでいます。学生時代にガラス製のティーカップも持っていたのですが、実家に置いてきたのは残念。今使っているティーカップは内側に色が付いているのであまり紅茶の赤みがきれいに見えない。自分用にガラスかボーンチャイナのカップを買おうか、それとも100円ショップで安い白系のティーカップを買おうか。ティーカップをきちんと買うと高いから、結局はまた1ヶ月ぐらいは悩んでしまいそう。
久しぶりに近況つれづれ内のリンクを確認したところ、結構な数のリンク切れを発見しました。個人サイト系はやむをえないと思いますが、ヴィクトリアステーションやダイソーなどもこの2年間で変更していたらしい。意外に大学の先生による解説記事が消滅していて、やむなくWikipediaにリンクし直したりもしました。Webサイトは情報の新鮮度が高いものの、永続性が足りない。10年ぐらいネットで記事を書き続けたら、古い記事のリンクはかなり使えなくなりそう。ネット上の10年単位以上での問題は、あと10年は経たないと騒がれないのか、それとも古い情報は忘れ去っていく時代に変わるのか。こんなところで意外に社会構造や文化が変わっていくのかもしれません。
日本図書コード管理センターによると、書籍の裏に付いているISBNコードが付けで現在の10桁から13桁に改定されます。2007年以降の新刊は当然ですが既刊本も可及的速やかに行うとのこと。ISBNコードは本屋さんで使うバーコードやネット書店の商品管理とも連動しているので、田舎の本屋さんや杜撰なネット書店はちょっと心配。本の予約などには1ヶ月ぐらいは注意した方が良いかもしれません。ちなみにこの措置は既刊本にも遡及するので文芸船の記事もどう対応するか頭が痛い。googleでブログを検索してもあまり話題になっていない様子を見るとみんな放置するんだろうな。半年ぐらいしたらAmazonのリンクが切れたとか騒ぎが始まるかもしれない。
劇作家の木下順二氏が亡くなりました。劇作家は一般に馴染みが薄いですが、代表作の「夕鶴」は著名なので観たことのある方は多いと思います。私も純粋に物悲しい芝居は好きですね。そんなわけでこのニュースは結構衝撃。近所できちんとした劇団、記念公演とかしてくれないかな。テレビでも良いけど。でも紅白歌合戦辺りでニッポンのブンカとか言って変な田舎芝居にするのはお断りしたいものです。
にあった津波警報で私も避難しました。今回はその経験を基に「熱い紙コップ」という作品を書いてみました。もちろん小説なので事実のままではありませんが、避難の日以来何らかの形で文章にしたいと思っていたものです。この辺、小説を書く人間は少し不謹慎かもしれない。
ところでトップページのRSS1.0のアイコンを標準のフィードアイコンに変更しました。何となく微妙だなとは思っていたので一安心。
短歌・詩のサイト「テク文—テクノロジーを大真面目に文芸しようとしています。」がなかなか面白い。まだお遊びっぽいものが多いですが、PC技術関係を詩に使うと面白い効果も感じます。ただ、詩はどうもアイドル歌詞っぽい雰囲気になっているようですが。
ところで今日、IRC普及委員会を見てIRCチャットを初めて使ってみました。これはWebブラウザではなく専用ソフトを使って行うチャットなので初めはソフトの使用法に戸惑いましたが、慣れるとかなり軽快で使いやすい。まだ少ししか会話していませんが、irc.trpg.netの「もの書き」辺りは面白そう。
灰谷健次郎氏が昨日亡くなりました。氏は「兎の眼」などで知られる日本の代表的な児童文学作家です。私は作風が苦手なのですが、学生時代に児童文学サークルに所属したり河合隼雄の児童文学評論を買って読んだりしていたのでちょっとした驚きを感じました。これも機会なのでAmazonで児童文学のトップセラーを覗いたところ、海外ファンタジー作品が並んでいました。意外だったのは「モモ」(ミヒャエル・エンデ、岩波書店)、「手ぶくろを買いに」(新美南吉、偕成社)が各々第2位、第22位に入っていたこと。もう古い作品なのに凄い人気だ。
SankeiWeb(Web版産経新聞)に「びんちょうタンの炭焼きツアー 備長炭の魅力知って
」なる記事が。南高梅と紀州備長炭が特産の町、和歌山県みなべ町の観光協会で「びんちょうタン」というアニメキャラクターと備長炭をテーマとした「里山体験ツアーinみなべ町」なる旅行ツアーを企画しているとのこと。びんちょうタンは備長炭を題材とした独立したアニメキャラクターなのですが、今はみなべ町産備長炭のマスコットキャラクターにもなっており、実際みなべ川森林組合のサイトトップは完全にアニメカラーになっています。なんだかなあとも思いますが、同じ広告効果を森林組合や町が予算を組んでやろうとしたら到底不可能な金額になるわけで、演歌歌手の水森かおりが歌うご当地ソングみたいなものかな。
最近よく聴いているALI PROJECTはラウド系から可愛らしい曲まであるヴォーカルの声が綺麗なユニットです。地元であまり売っていないので、連休に函館へ行った帰りにシングル「勇侠青春謳」とアルバム「dilettante」を購入しました。一度に何枚も買うことは滅多にないのですが、聴いてみて期待通りだったので安心。でもALI PROJECTはアニメ関係曲も多く歌っているのでアニソン歌手と言われることがあるのは少し残念。
NHKの歌番組を見ないせいか演歌が耳に入らなくなりました。演歌で疑問に思うのは、酒を歌えば年輩者でもビールか焼酎が多いのに日本酒、北国は歌っても南国は妙に少ない、都市でも人情、悲哀があるのにサラリーマンは歌詞の外。演歌の日本の心という謳い文句は最近、空虚に感じます。それ以前に雅楽系の東儀秀樹の曲も聴く私には演歌の伝統が軽佻浮薄にしか見えないという乱暴な面もありますが。
SEのブログを読んだのですが、とにかく夜遅くまで働く話を随分と書いていました。私は夜中まで仕事が掛かった経験は少ないのでIT系は無理だなとか思ったり。まあその代わり朝4時始業とか夜11時開始は当たり前の世界なので、夜遅い仕事の人は私の仕事は嫌だと言うかも知れません。とにかくこんな色々な違いを無視してしまう社会人という言葉は胡散臭い。
セブンイレブンで小さく切ったナチュラルチーズを透明なカップに入れた商品を販売しています。その中に橙色のMimolette(ミモレット)を発見。小泉郵政解散の際、森元首相が小泉首相に会いに行ったら乾いたチーズを出されたと毒ついたが、実は高級チーズだったという話題になったチーズです。これはと思って食べてみたのですが。まあ美味しいけれど、ちょっとナッツ風味の平凡なチーズでした。この日記を書くに当たって商品名を再確認しようとセブンイレブンのサイトに行ったのですが、商品検索は見つけられませんでした。出張前にコンビニで商品アイテムとしてあるか検索して買い物に行ったりすることもあると思うのです。
久々の連休なのに嵐で昨日から引きこもり。船の座礁したニュースが幾つも入っている最中なので贅沢なことは言えないとは思いますがやはり残念です。やむをえないので本を結構読みました。
- マティーニを探偵する(朽木ゆり子、集英社)
- カクテル「マティーニ」の誕生から発展の歴史を、アメリカ発展史とマティーニの登場する映画のシーンを織り交ぜて描いた新書。知的刺激を感じつつマティーニを飲みたくなる。
- 神様におねがい(大橋歩、大和書房)
- 昔話や童話ではない大人の現実と幻想の狭間を揺れる掌編集。かすかに不気味なもの、気持ちの温かくなるものなど様々が掌編なので軽く読める。
- 回転木馬のデッド・ヒート(村上春樹、講談社)
- 都会にいる普通の人々の打ち明ける小さな事件とその中に見える大切な何か。洒脱ながら硬質で華美にならない文章が「何か」を心に落としてくれる小説。
村上春樹は久々だったのですが、このところ軽いものや評論系を中心に読んでいたせいか結構読み応えを感じてしまいました。
Wikipediaでカラオケの歴史を調べたところ、井上大祐というバンドマン(当時)がテープに吹き込んだカラオケと再生機械をセットにしてスナックにリースしたのが最初なのだそう。リンク先にこの人の様々な逸話があって面白い。とくにTIME誌が彼をガンジーらとともに紹介したという辺りはさすが世界のTIMEだと思います。日本はどうもこういった少し変人のパイオニアを評価できないのは非常に残念。井上氏はカラオケの特許を全く取っていなかったそうで、特許収入があれば年商100億はいくだろうとの話。でも特許化しなかったからこその今、という気もします。そういう意味で、ビジネスモデル特許や科学の原理そのものに近い特許は嫌いだな。
レイクロブスターのパスタを食べてきました。レイクロブスターとは和名でウチダザリガニと呼ばれる外国種のザリガニで、欧州では高級食材だそうです。阿寒湖ではこのザリガニが養殖されており、それを使った料理を提供しているホテル併設レストランがあったので行ってみた次第。
味はかなり濃厚で美味しいパスタでした。ちょっとエビ類特有の匂いがきつかったですが、その手の匂いが好きならむしろ香ばしいんじゃないかと。ちなみに現在、ウチダザリガニは外来生物法の指定生物であり、飼育等には許可が必要なのでご注意を。
スーパードルフィーという高級人形があるそうです。株式会社ボークスが製造・販売している一種の着せ替え人形で、「スーパードルフィーの世界」によればリカちゃん人形を100倍ゴージャスにしたお人形
。ちょっと実物を見てみたいような。いや、見るだけで充分です、80,000円という金額は私にゃもう何だか。でも大学時代にいた澁澤龍彦ファンの先輩の球体人形制作よりは良い趣味かな。
ZAKZAKがファッション系の雑誌に取材した「「キモい喪男」NG…イイ女を落とせ! 40男の基礎知識」という記事にある寿司シャンなる言葉に驚きました。意味を記事から抜粋すると「寿司をつまみながらシャンパンを飲むことですよ。どちらも高級品の代名詞的存在だけに、女性を口説くにはうってつけなんです」
とのこと。シャンパンって食前酒じゃなかったっけ。寿司は大人しい味なんだから刺激の強い酒ってどうなのさとか。とりあえず魚介類の旨さは知らない人のような。こういう食べ方をキワモノじゃなく本気で素敵と思う人は別にイイ女とは思えないのですが。
喫茶店でラバーストリームというジュースを飲んできました。これはレモン、卵黄、ジンジャーエールをシェイクしたもので、卵黄の黄色が綺麗で滑らかなジュースです。卵黄には少し抵抗感があったのですが、ミルクセーキなどを考えればアリなのかな、と。おすすめ、と言いたいところですが、googleで検索したら全然出てこない。かなりマニアックなようで。
噛むと体から薔薇の香りが発散されるガム「オトコ香る。」(カネボウフーズ株式会社[付けでクラシエフーズ株式会社に改称。])が関東方面で中年男性に人気だそうで。でも、いかにも中年オジサン風の人がこの包装取り出して噛んで薔薇の香りを身に纏うというのはあまりにもとってつけたようで嫌な気が。薔薇はそれこそ少女漫画ですら陳腐化を通り越して笑いに使われるほど一定の印象が付いた花なので、逆に好感度は落ちる商品にも思えたり。私としては口に入れる薔薇の香りはローズティーと薔薇の花びらのジャムで充分です。
今日は札幌に行く予定だったのですが、降雨により列車が06:23、09:30と運休。今は次の便待ちでとりあえず自宅待機。どうもウトロ世界遺産に行く予定らしき人が駅で必死に怒鳴っていた。網走から他の街へ行く交通機関は少ないのでどうにもこうにもな状態です。まあ、おかげで8月末締切の原稿手直し時間はとれましたが。
検索をしていたら偶然渡辺玄英なる詩人を発見。限界小説書評という評論の中で引用されている詩が妙に脳髄を刺激するというか。結構気になるのでそのうち本を入手してみようと思います。
ところで話題は変わりますが、最近のライトノベル系はセカイ系が増えているそうで。「ボクとキミ」と「世界」が直結してしまうような作品。アニメのエヴァンゲリオン辺りが代表でしょうか。ネット上を検索してみると案の定、現実の世界はそんな単純なものではない的な批判も載っています。しかし小説はそんなに現実に即する必要はないと思います。逆に日本の私小説は「私と身近な社会」で停止してしまって地域や国家レベルの社会との接続が希薄で、それこそサルトルの言っていた「社会参加」など放擲しているとしか思えないわけで。そんなわけで文学よりもライトノベルやファンタジーやミステリーに最近気持ちが揺れる。
まあ、量子力学のコペンハーゲン解釈などの現代科学はむしろセカイ系の方を支持しかねない気がしますしね。
何となくだらりとした気分のときWikipediaを眺めます。所々不正確な記述も散見しますが、2ちゃんねるよりは知識が生産的だし知らない分野のリンクを辿っていくと面白い。知っている分野について書き込みを行えば知識定着も図れるし。まあ、オタク文化系と現代史についてはちょっと問題ありですが、学問系は結構まともな感じがします。今回面白かったのはスコッチ・ウイスキーの項目で、私の好きな銘柄のラフロイグとマッカランも記述があって何だか嬉しい。だら見なら漫画のカテゴリが面白い。それにしてもよく調べるものだと思います。
何だか更新を滞っていました。変にばたついていたのと、何と言っても喘息にやられていたせいか。あと、このサイトの形式的な部分について完成型に至ったかな、という安心感のせいもあるかも。
ここ数日の喘息のせいか、煙草の副流煙と車の排気ガスにやたらと敏感。今は排気ガスだらけの都市には近づきたくない感じです。最も驚いたのは、最悪に調子の悪かった日に煙草を吸う人と打ち合わせたところ、煙草を目の前で吸っているわけでもないのに、その人の呼気に混じる煙草の臭いにむせてしまったこと。煙草を吸う人の肺には煙がしばらく溜まっているのだろうか。とりあえず実家の方は排気ガスが溜まりやすい地形なので暫く帰れないな。
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